
1月17日に行われた大学入試センターの試験の「世界史」に「強制連行」に関する問題が出題されていた件に関して、つくる会では、1月22日、藤岡副会長、宮ア事務局長らが文部科学省を訪れ、高等教育局大学入試室の松川室長ほか3名に会見、河村大臣宛の「大学入試センター試験の『強制連行』に関する設問を採点から除外することを求める要望書」(別掲)ならびに参考資料を提出し、大学入試センターに対して適切な指導を行うよう要請した。
会見では、最初に藤岡副会長が要望書を読み上げた後、参考資料をもとに、問題の「強制連行」に関する設問は、いわば思想によって解答の正否が決まる思想チェックの問題であるとともに、強制連行があったと信じている生徒にとっても定義があまいなため正解が得られないいびつな欠陥問題であるとし、本設問を採点から除外するよう訴えた。
文部科学省の松川室長は最初に、「教科書にきちんと取り上げられていれば、不適切とは思わない」と発言、あわせてセンター試験の趣旨を説明したが、それに対して当方より、当会事務所に備えてある16冊の世界史教科書を調べた結果、受験生が本問題の正解を得られるような記載をしている教科書は半分に過ぎない旨を次げると、室長は、「習得されているだろうと判断すれば載っていない教科書があってもよい」と答えを変え、その後は「くわしく分析してみないとわからない」「それは大学入試センターの管轄」等々と言葉を濁すばかりだった。
最後に、本要望書が文部科学大臣に確実に渡されることと、大学入試センターへも伝えられることを確認して会見を終えた。その後、同省記者クラブにて記者会見を行い、文部科学省との会見の報告を行うとともに、早急に受験生が使用した世界史教科書すべて(29冊)の調査を終え、来週早々には大学入試センターに対して公開質問状を提出することを明らかにした。
文部科学大臣宛の要望書の全文は下記の通り。