
自由と民主主義を守る言論人にフジサンケイグループが贈る第二十一回正論大賞の贈呈式が十五日、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテルで開かれ、新しい歴史教科書をつくる会副会長で自由主義史観研究会代表の藤岡信勝拓殖大教授(62)にブロンズ彫刻「飛翔」(御正(みしょう)進氏制作)と副賞百万円が村上光一フジテレビ社長から手渡された。
藤岡氏は「この会場に来ていただいたたくさんの方々の努力で『新しい歴史教科書』が学校で使われることになった。良識ある国民とともに喜びたい」とあいさつした。
藤岡氏は昭和十八年、北海道生まれ。専門は教育学(教材開発論など)で、東大教授などを経て現職。湾岸戦争を機に社会主義勢力から離れ、歴史のさまざまな側面に光を当てる「自由主義史観」の立場から、平成七年に教員や市民による自由主義史観研究会を設立。八年から九年にかけて産経新聞に連載された「教科書が教えない歴史」は、文庫本なども含めて百四十九万冊のミリオンセラーになっている。
連載中の八年六月、翌年春から使用される中学歴史教科書全社に「従軍慰安婦の強制連行」が登場するなど史実に反した内容が判明し、新しい歴史教科書をつくる会が発足。藤岡氏らが執筆した教科書の参入によって各社の記述が是正された。
産経新聞社の住田良能社長は「ちょうど十年前に始まった小さなコラムが原動力となって『新しい歴史教科書』につながった」と授賞理由を述べた。