沖縄タイムス 12月9日(日)付報
「文部科学省「指針」
「集団自決」について
「集団自決」は太平洋戦争末期の沖縄で、住民が戦闘に巻き込まれるという異常な状況下で起こったものであり、その背景には当時の「教育訓練」や、「感情の植え付け」など複雑なものがある。
また、「集団自決」が起こった状況を作り出した要因にもさまざまなものがあると考えられる。
二〇〇六年度検定で許容された記述に示される「軍による手りゅう弾の配布」や「壕の追い出し」など、軍の関与はその主要なものととらえることができる。ただ、それぞれの「集団自決」について、直接的な軍の命令に基づいて行われたということは、現時点では確認できていない。
一方で、住民側から見れば、当時のさまざまな背景や要因によって、「集団自決」せざるを得ない状況に追い込まれたとも考えられる。
よって、「集団自決」が起こった背景・要因について、過度に単純化した表現で記述することは、「集団自決」についての生徒の理解が十分にならない恐れがある。
沖縄の戦時体制、さらに戦争末期の限定的な状況下で、複合的な背景、要因によって住民が「集団自決」に追い込まれていったととらえる視点に基づく教科書記述が望ましいと考える。
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杉原誠四郎副会長が文部科学省へ意見書を提出
学習指導要領改定に向けた「審議のまとめ」に対して
文部科学省は、現在、教育基本法の改正に伴い学習指導要領の改定作業を進めています。去る11月7日に「これまでの審議のまとめ(中間報告)」を発表、これに対する国民の意見を募集しておりましたが、当会の杉原誠四郎副会長が教育学者の立場から12月6日、「審議のまとめ」全般に関して文部科学省に意見書を提出しました。
その中で、とくに、「道徳教育」「宗教教育」「愛国心教育」「歴史・公民・地理教育」「地理」における「竹島」記述、「高校日本史の必修化」等に言及しています。
文部科学省は、明年3月までには新学習指導要領をまとめるとしております。
以上
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