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新しい歴史教科書をつくる会主催の「沖縄問題」緊急シンポジウムは、「狙われる沖縄と日本の前途」をテーマとして、3月29日夜、東京・杉並公会堂で600名が参加して開催されました。大阪地裁における大江・岩波裁判の第一審不当判決の翌日ということもあって、土曜の夜という難しい時間帯にもかかわらず多くの人々が参加し、会場は熱気あふれるものとなりました。
シンポジウムは、定刻の午後6時50分に高森明勅理事の開会あいさつでスタート。最初に登壇した藤岡信勝会長は、第一審判決の不当性を糾弾するとともに、結審後に明らかとなった宮平秀幸氏の新証言を紹介。控訴審での逆転判決の可能性を述べて、同控訴審に当たっても全面的に原告側を支援していくことを明らかにしました。
次いで、第一審判決直後に収録された原告・梅沢裕元少佐のシンポジウムに寄せられたテープが会場に流されました。梅沢さんは、91歳という高齢にもかかわらず、はっきりとした口調で、「私に一つもやましいところはない。当時の本当の軍人はどういうものであったかを、よく考えてほしい。私たち軍人は、日本を守るために沖縄で闘った。沖縄の人々もすばらしい人たちだった」と述べると会場は大きな拍手につつまれました。
続いて大江・岩波裁判の原告側弁護団長・松本藤一弁護士が登壇。第一審判決の不当性を追及するとともに、即刻控訴し、高裁での逆転判決を目指す方針を明らかにしました。沖縄から駆けつけたジャーナリストの恵隆之介氏は、沖縄戦における日本軍の住民疎開の具体例を示しながら、「集団自決軍命令説」の虚構性を指摘しました。
当会顧問の田久保忠衛氏は、かつて時事通信の沖縄支局長として那覇に駐在した経験を踏まえ、沖縄の歴史をひもときながら、「沖縄を特別視することは、かえって沖縄から自主自立の精神を奪うことなる」と指摘しました。
最後に登壇したジャーナリストの櫻井よしこさんは、東アジア全体の中での、隣接する台湾と沖縄との関係について触れ、地元メディアが沖縄の人々の価値観を歪めている、と厳しく指摘しました。
続いて討論に入り、登壇者からそれぞれの補足があり、9時35分、高森理事から、「今日のシンポジウムを踏まえ、つくる会として『沖縄問題』に全力で取り組んで行くので、今後ともつくる会へのご支援をお願いしたい」と決意が述べられ、盛大な拍手のなかで閉会となりました。
関係者、関係諸団体のご協力に心から感謝申し上げます。
なお、このシンポジウムの内容については、『史』5月号(4月末発行)に掲載するとともに、DVDとして編集し発売することとしています。
以上
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