トンデモ教科書
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現行の歴史教科書がひどいというけれど、いったいどんな内容なのでしょうか。そのあまりにもお粗末な歴史観には、あいた口が塞がりません。現在、中学校で使用されている扶桑社を除く7社の歴史教科書は多少の濃淡はありますが、著しくバランスに欠けており、ことさらに歴史の影の部分が強調して書かれています。特に近代史になるとそれがひどくなり、善玉と悪玉が常にいて、いつも日本は悪玉として描かれているのです。この善悪二元論は社会体制についても顕著です。社会主義は「善」で、資本主義は「悪」という、今では完全に破綻したドグマが教科書ではまかり通っているのです。また歴史的事実が確定していないことを事実であるかのように記述されているのも問題です。日本を貶め、先祖を犯罪者であるかのように扱う歴史教科書で未来の日本を担う気持ちや、自他の生命に対する尊重の念がうまれてくるでしょうか?

清水書院 P191
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扶桑社以外の教科書では明治維新以降の日本は、ひたすら侵略に突き進む、本能に駆られた獣のように描かれています。しかし、わが国の行動には、当時の歴史的背景や、それなりの理由があったはずです。まず、何よりも当時のわが国の立場をしっかりと学ぴ、そのうえで相手の立場も知るという手順が、より深く歴史を理解するためには不可欠です。一面的な記述の教科書では真の歴史を学ぶことは出来ません。子どもたちは「日本がきらいになった」「日本人に生まれて恥ずかしい」「おじいちゃん達が人殺しをした国はイヤだ」というような感想をもらします。「自分は劣等民族、犯罪者の子孫」という観念が刻み込まれます。最近の青少年が「自信がない」「消極的」「悲観的」「無気力」「無関心」「無感動」などといわれることや、凶悪犯罪の激増とも無関係ではありません。

清水書院『新中学校 歴史』P191

教育出版 P163
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扶桑社以外の教科書では明治維新も否定的に描かれています。地租改正、四民平等、徴兵制、学制なども、その効果よりも負の側面を不必要なほど強調しています。大日本帝国憲法もドイツ人ペルツの日記を引用するなど、その意義よりも欠点に気付くようになっています。「五箇条の御誓文」に至っては、「御」を削って「五箇条の誓文」と呼び捨てにする教科書も現れました。学習指導要領は、明治維新について「複雑な国際情勢の中で独立を保ち、近代国家を形成していった政府や人々の努力に気づかせる」ことを求めています。しかし、7社の教科書は、明治維新により本格的にアジアを侵略するための体制が整ったと思い込むように書かれてています。

教育出版『中学社会 歴史』P163
教育出版『中学社会 歴史』P162

東京書籍 P178
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東京書籍の教科書では「地域の歴史を調べてみよう 軍都から平和都市へ(広島県広島市)」というコラムで、広島に原爆を落とされたのは「軍都」だからと結論づけ、「そのような過ちをくり返さないことが大切」と、日本に責任があるように記述しています。悪いことはみんな日本のせいなのです。自虐史観もここに極まったと言えます。また、相手によっては原爆を投下してもよいとする原爆容認論につながります。

東京書籍『新しい社会 歴史』P178

帝国書院 P170
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扶桑社以外の教科書では豊臣秀吉は天下を統一した英雄ではなく、韓国を侵略した大悪人として描かれています。伊藤博文もわが国の近代化を進めた初代総理大臣というよりも、韓国侵略の張本人で暗殺されても当たり前という雰囲気です。さらに聖徳太子を「厩戸皇子うまやどのおうじ(聖徳太子)」とわざわざ表記する教科書が現れました。また、吉田松陰は「安政の大獄で処刑された人」とあるだけで、明治維新への功績が説明されることなどはありません。

帝国書院『社会科中学生の歴史』P170
日本書籍『わたしたちの中学社会』P35

東京書籍 P157
教育出版 P106
日本文教出版 P85
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沙也可、シャクシャイン、ラクシュミー=パーイー、李舜臣、安重根、柳寛順。これらは7社の教科書に出てくる英雄ですが、ほとんどが知らない人ばかりで、読み方さえ分からないというのが正直なところです。7社の教科書では、善玉と悪玉がはっきり色分けされています。すなわち、中国・韓国が善玉、日本が悪玉、一揆・反乱・打ちこわしなどの指導者が善玉で、支配者(朝廷・幕府・政府・国家など)が悪玉と描かれています。歴史はこんな単純な善悪二元論で説明できるのでしょうか。

東京書籍『新しい社会歴史』P157
教育出版教育出版『中学社会 歴史』P106
日本文教出版『中学生の社会科 歴史』P85
大阪書籍『中学社会 歴史的分野』P69

大阪書籍 P133
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扶桑社以外の教科書では、わが国の歴史を国内的には支配者に虐げられた民衆の抵抗の歴史として、対外的には他国を侵略した悪の国家として描いています。民衆は常に抑圧され、支配者と被支配者が対立するという一面的な記述が日立ちます。まさに左翼や過激派が標榜する階級闘争の歴史観です。重税に苦しみ、貧困に苦しみ、膚げられ続けた民衆がついに立ち上がるというワンパターンが、古代から近・現代にいたるまで繰り返し強調されています。

大阪書籍『中学社会 歴史的分野』P133

日本書籍 P205
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平成9年に一斉に教科書に載り、話題となった「従軍慰安婦」問題。戦後補償問題の項目で個人補償を求める「被害者」の主張をそのまま紹介していますが、「従軍慰安婦」なる言葉は戦前には存在しておらず、当時、日本軍が国策として慰安婦を強制連行したと証明されうる公文章は一切発見されておりません。また諸外国も同様の施設を設置しており、日本軍の慰安婦のみ記述するのはアンバランスです。そもそも性的に未成熟な中学生に慰安婦をことさら取り上げて教える必要がどこにあるのでしょうか。このような教科書で学んだ子供たちが日本に誇りを持てるでしょうか。

日本書籍『わたしたちの中学社会』P205
「慰安婦記述」唯一の根拠・河野官房長官談話の大破綻!!

日本書籍 P160
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扶桑社以外の教科書ではロシア革命を好意的に記述しています。ところがソ連の崩壊となると、淡々とした経過説明で終わりです。スターリンは2000万人、毛沢東は4000万人、ポルポトは300万人の自国民を殺害したといわれていますが、崩壊の根本原因が一党独裁による人権抑圧と社会主義経済の破綻にあることなど、共産主義に都合の悪いことは一切書かれていません。資本主義の弊害に苦しんだ民衆が立ち上がり、社会主義国という楽園をつくるという現在では全く破綻したドグマがまかり通っています。天皇制と資本主義を憎み、革命を夢みる左翼や過激派にとって、扶桑社以外の教科書は理想的なのです。

日本書籍『わたしたちの中学社会』P160-162
清水書院『新中学校 歴史』P164

日本文教出版 P202
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扶桑社以外の教科書はすべて非戦闘員の組織的虐殺があったという前提で書かれています。中でも日本書籍は「20万人ともいわれる捕虜や民間人を殺害」と根拠の怪しい数字を挙げています。さらに清水書院に至っては「このときの死者の数については、数万人、十数万人、30万人以上などと推定されている」と注で記しています。これらはすべて、左翼学者や中国の政治的主張であり、著しく偏った記述です。この事件については現在でも学会で論争中であり、しかも、日本軍による虐殺行為は全くなかったという説もあります。このような事件を敢えて義務教育で取り上げる必要があるのでしょうか?

日本文教出版『中学生の社会科 歴史』P202
日本書籍『わたしたちの中学社会 歴史的分野』P176
清水書院『新中学校 歴史』P180
★もっと詳しく知りたい人にお勧めの本
『国民の油断』
西尾幹二・藤岡信勝 著 PHP文庫 590円+税
現行教科書のひどさを暴いた名著。教科書の内容について詳しく知りたい方に是非ともおすすめ。資料が豊富でわかりやすい。
『「自虐史観」の病理』
藤岡信勝 著 文春文庫 514円+税
「慰安婦」の強制連行や「南京大虐殺」のウソやからくりを綿密な資料調査によって解き明かしている。偏向メディアのトリックもみごとに看破。
『2000年度版歴史教科書を格付けする』
藤岡信勝 編 自由主義史観研究所 著 徳間書店 1400円+税
学習指導要領を基準に現行の歴史教科書を各テーマごとにランク付けした。いわゆる教科書の通信簿。ワースト3の会社は・・・。
『新ゴーマニズム宣言』第8巻
小林よしのり 著 小学館 1100円+税
第104章「知らぬ間に、ここまで歪められた歴史教科書」は活字の苦手な人、時間のない人におすすめ。