つくる会の歩み
教科書問題の遍歴
愛媛の勝利
東京の採択

平成8年(1996年)6月、文部省が中学校教科書の検定結果を公表し、歴史教科書全7社7冊に「従軍慰安婦」が登場することが明らかになりました。慰安婦の問題は平成3年頃から議論されていましたが、中学生の使う全歴史教科書に登場したことで、特に論争が過熱しました。8月に漫画家の小林よしのり氏が、雑誌『SAPI0』連載の「新・ゴーマニズム宣言」第24章で慰安婦問題をとりあげたところ、かつてないほどの反響を呼び、小林氏はこれをきっかけに歴史論争と教科書問題に深く斬り込んでいきます。『教科書が教えない歴史』『国民の油断』がベストセラーとなり、教科書問題に目覚めた国民や有識者の中からこのままではいけない、まともな教科書を作らなければならないという声が日増しに強くなっていきました。そこで各界有志が呼びかけ人となって当会が創設されることになったのです。
 
06月 文部省が中学校教科書の検定結果を発表、歴史教科書の全7社7冊に「従軍慰安婦」が登場
08月 漫画家の小林よしのり氏が「新・ゴーマニズム宣言」第24章で慰安婦問題を取り上げる
藤岡信勝東大教授が率いる「自由主義史観研究会」の『教科書が教えない歴史』がベストセラーに
西尾幹二氏と藤岡信勝氏が出会い各界有志が呼びかけ人となり「つくる会」創設の気運が高まる
10月 現行の歴史教科書のあまりのひどさを暴き出した西尾、藤岡両氏の共著『国民の油断』が刊行
12月 12月2日。新しい歴史教科書をつくる会 赤坂東急ホテルにて創立記者会見
01月 西尾幹二他6名、文部省にて小杉文相に教科書からの慰安婦記述削除申し入れ
1月30日。設立総会を開催、初代会長に西尾幹二、副会長に藤岡信勝が就任
02月 西尾会長他、テレビ朝日「朝まで生テレビ―従軍慰安婦問題と歴史教育」に出演
03月 第1回シンポ「『自虐史観』を超えて」開催(東京・朝日生命ホール)
04月 西尾幹二、藤岡信勝、高橋史朗、小林よしのりによるシンポ「新しい歴史教育の創造に向けて」開催(主催・福岡教育連盟 『歴史教科書との15年戦争』として単行本化)
05月 会報『史』創刊(以降、隔月刊)
06月 つくる会編の初単行本『新しい日本の歴史がはじまる』発刊
第2回シンポ「新しい歴史像を求めて」開催(東京・北とぴあ)
09月 臨時総会を開催
12月 『国民の歴史』(発行・産経新聞社、発売・扶桑社)予約運動開始。
会員数6千人突破
01月 第3回シンポ「古代史最前線からの眺望」開催(東京・九段会館大ホール)
06月 第4回シンポ「新しい教科書づくりの展望」開催(大阪・中之島公会堂)
07月 第1回定期総会を開催
09月 第5回シンポ「現代日本の『戦争と平和』観への異議申し立て」
開催(東京・厚生年金会館大ホール)
12月 つくる会編、小林よしのり責任編集『「つくる会」という運動がある』発刊
第6回シンポ「日本の歴史をつらぬくもの」開催(福岡・電気ホール)
第7回シンポ「小林よしのり『戦争論』をめぐって」開催(京都・京都会館)
「教科書調査官更迭問題を考える緊急シンポ」に参加(主催・同シンポ実行委員会 東京・ルミネ2)
02月 全国に先駆けて神奈川県支部が設立
第8回シンポ「日本の歴史をつらぬくもの」開催(宮城・仙台市民会館)
第9回シンポ「我々がめざす教科書運動」開催(新潟・上越文化会館)
04月 活動の発展にともない事務所移転
05月 教科書採択戦略会議を設置(議長・高橋史朗理事)
第10〜12回シンポ「我々がめざす教科書運動」開催(愛知・広島・愛媛)
07月 副会長に高橋史朗を選出
09月 第2回定期総会を開催
10月 西尾幹二著、つくる会編『国民の歴史』発刊(平成14年12月現在、72万部)
47都道府県に48支部設立を達成(現在、51支部)
11月 『国民の歴史』発刊記念シンポ(第13回)「歴史再生への序曲」開催(千葉・東京ベイNKホール)
04月 扶桑社、『歴史』『公民』教科書を文部省に検定申請
05月 『史』増刊号「これが『新しい教科書』だ!」発刊
06月 宮城県議会で教科書制度の改善を求める請願を初採択(以後、33道県議会で採択)
07月 第3回定期総会を開催
09月 つくる会編第3弾、高橋史朗責任編集『新しい教科書誕生!!』発刊
10月 検定審議官による『新しい歴史教科書』への検定不合格工作発覚
西部邁著、つくる会編『国民の道徳』発刊
01月 『史』1・3月合併号(第25号)「教科書問題ハンドブック」発刊
04月 扶桑社版『歴史』『公民』教科書、検定に合格、赤坂東急ホテルにて記者会見
第14・15回シンポ「嵐の中の歴史教科書」開催(東京・大阪)
05月 『史』タブロイド版「『新しい歴史教科書』ついに登場」発刊
「『新しい公民教科書』大公開!」併載 14万5千部発行)
06月 市販本『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』発刊(平成15年3月現在、併せて76万部)
市販本刊行記念緊急シンポ(第16回)「『つくる会』は主張する」開催(東京・大田区民ホール アプリコ)
西尾幹二・編『新しい歴史教科書「つくる会」の主張』発刊
07月 栃木県下都賀地区の教育委員へ脅迫が行れるなど反対派の採択妨害激化
08月 中学校教科書の採択結果発表。歴史の採択率は0.039%、公民は0.055%
つくる会事務所、過激派に放火される(幸い事務局員、近隣住民とも身体に被害はなし)
09月 第4回定期総会を開催。新会長に田中英道理事、新副会長に高橋史朗・種子島経・藤岡信勝理事、西尾会長は名誉会長に就任。新理事に八木秀次が就任
第2ラウンドに向け3つの活動方針を決定
9月29日付産経新聞朝刊に意見広告「歴史再生へ新たな挑戦!」を2400名の賛同者氏名とともに掲載
10月 第17回シンポ「『つくる会』新たな戦い」開催(東京・メルパルクホール)
第1回「『日本の美を訪ねて』研修旅行―奈良・京都を田中英道会長と歩く」開催(以後、6回開催)
02月 第1回評議会を開催(東京・日本青年館)
第18回シンポ「『戦争論2』をめぐって」開催(東京・文京シビックホール)
03月 第19回シンポ「『教育の危機』への提言」開催(東京・よみうりホール)
04月 第1回「『つくる会』歴史・文化塾」開講(第1期10回開催)
06月 6月27日付愛媛新聞に意見広告「最良の歴史教科書を愛媛に!」を掲載
07月 第5回定期総会を開催。遠藤浩一、九里幾久雄、中西輝政、新田均の4氏が新理事就任
愛媛県教育委員会の適正かつ公正な教科書採択を求める署名運動、愛媛県で16万人、全国で25万人計41万人の署名を愛媛県教委へ提出
08月 第20回シンポ「『つくる会』夏の祭典」開催、第1部「教科書から消えた唱歌・童謡」第2部「今、あらためて問う!日本人はなぜ、敗戦の打撃から立ち直れないのか」(東京・九段会館大ホール)
15年春開校の愛媛県立中高一貫校で『新しい歴史教科書』を採択
09月 第21回シンポ「日韓歴史認識の共有は可能か」開催(東京・杉並公会堂)
10月 田中英道著、つくる会編『国民の芸術』発刊
学習院大学教授で歴史教科書執筆者の坂本多加雄理事、逝去
12月 民間憲法臨調と共催で「坂本多加雄先生を偲ぶ会」開催(東京・星陵会館)
緊急シンポ(第22回)「拉致被害者家族から話を聞く対話集会」開催(東京・大田区民ホール アプリコ)
『史』特別号「特集・日本は歴史教科書から立ち直る」(第36号)発刊
02月 第23回シンポ「今こそ見直そう!日本文化の世界史的価値」開催(東京・豊島公会堂)
04月 第2回評議会を開催(東京・アルカディア市谷)
05月 つくる会編第4弾、藤岡信勝責任編集『新しい歴史教科書を「つくる会」が問う日本のビジョン』発刊
第24回シンポ「日本古代の国家形成をめぐって〜神話・聖徳太子・天皇〜」開催
07月 第6回定期総会を開催
12月 中西輝政著、つくる会編『国民の文明史』発刊
01月 第25回「『国民の文明史』発刊記念」シンポ開催(東京・九段会館)
02月 第26回「『国民の文明史』発刊記念」シンポ開催(大阪・メルパルクホール)
連続講座「歴史教科書10の争点」
第1回「聖徳太子」 講師:高森明勅
03月 連続講座「歴史教科書10の争点」
第2回「大仏建立」 講師:田中英道
04月 扶桑社、改訂版『新しい歴史教科書』/新訂版『新しい公民教科書』を文科省に検定申請
  連続講座「歴史教科書10の争点」
第3回「ヨーロッパ人の世界進出」 講師:西尾幹二
05月 田中英道会長退任
  連続講座「歴史教科書10の争点」
第4回「江戸時代」 講師:芳賀徹
06月 連続講座「歴史教科書10の争点」
第5回「明治維新」 講師:福地惇
07月

1月の大学入試センター試験世界史/日本史Bの問題に不適切な設問が出題され、それを選ばされたことにより、精神的なショックよる損害を受けたとして、大学生が大学入試センターを提訴。

  連続講座「歴史教科書10の争点」
第6回「明治憲法」 講師:小山常実
08月 17年開校の都立中高一貫校で『新しい歴史教科書』を採択
  連続講座「歴史教科書10の争点」
第7回「日露戦争」 講師:平間洋一
09月 第7回定期総会を開催。新会長に八木秀次理事、新副会長に遠藤浩一理事・高森明勅理事、新理事に市田ひろみ・内田智・工藤美代子・高池勝彦、監事に平野富國の8役員が就任
  連続講座「歴史教科書10の争点」
第8回「二つの全体主義」 講師:遠藤浩一
  『大人の知らない こどもの教科書/歴史編』 を作成
10月 連続講座「歴史教科書10の争点」
第9回「昭和の戦争」 講師:岡崎久彦
11月 連続講座「歴史教科書10の争点」
第10回「占領下の日本」 講師:高橋史朗
12月 高橋史朗明星大学教授が埼玉県教育委員に任命
1月 第27回「国民の油断‐ジェンダーフリー・領土・教科書」シンポを開催
(東京・銀座ブロッサム)
  『大人が知らない こどもの教科書/公民編』
ビデオ・DVD版『大人が知らない こどもの教科書』を作成
3月 八木秀次著、つくる会編『国民の思想』発刊
4月 扶桑社発行 改訂版『新しい歴史教科書』/新訂版『新しい公民教科書』文科省の検定合格
第28回「日本は歴史教科書から立ち直る−さらば反日物語」シンポを開催
(東京・文京シビックホール)
5月 扶桑社版教科書の代表執筆者、つくる会八木会長と藤岡副会長が外国特派員協会で記者会見。近現代史部分の英語・中国語・韓国語訳の公開を発表
  『史』特別号(通巻50号)発刊。教科書の内容を一部公開
6月 つくる会編第5弾、藤岡信勝+新しい歴史教科書をつくる会/編『これだけは譲れない 歴史教科書10の争点』発刊
7月

6月に文科省が採択手続き中である教科書を、一般書店で販売することや教科書の内容をHPに掲載することを容認したことが 『産経新聞』 6/22付の記事で明らかとなったのを受け、つくる会HPで教科書の内容を一部公開

  栃木県大田原市教育委員会が全会一致で扶桑社の歴史・公民教科書を採択
  市区町村として全国初となる扶桑社発行の歴史・公民教科書が栃木県大田原市で採択されたのを受けて、文科省記者クラブにて「つくる会」が記者会見を行なう
  船橋市立船橋西図書館で「つくる会」およびその賛同者と目された著者の100冊を越える著書が違法に破棄された「船橋焚書事件」訴訟で、最高裁は地裁・高裁の判決を破棄して東京高裁に差し戻す原告側逆転勝訴判決
  扶桑社歴史教科書を採択した私立中学7校が、再度採択したことを連名で『読売新聞』朝刊に意見広告を掲載
  東京教育委員会が都立中高一貫校および養護学校など22校で扶桑社の歴史・公民教科書を採択
8月 扶桑社が市販本『新しい歴史教科書 改訂版』・『公民教科書 新訂版』を発売
  都内私立中学校としては初となる玉川学園が扶桑社の歴史・公民教科書を採択
  東京都町田市の日本大学第三中学校が扶桑社の公民教科書を採択
  東京都杉並区教育委員会が扶桑社の歴史教科書を採択。東京下の市区町村では初
  愛媛県教育委員会が、県立中高一貫校とろう・養護学校などで扶桑社の歴史教科書を採択
  滋賀県教育委員会が、県立中高一貫校・河瀬中学校で扶桑社の歴史教科書を採択
  東京都西東京市の武蔵野女子学院中学校が扶桑社の公民教科書を採択
9月 採択結果を受け、八木会長、藤岡副会長らが文科省記者クラブで会見を行なう。歴史が採択率約0.4%、公民が0.2%。今後、他教科への展開、共同採択地区の問題や教育法規の改善などに取り組むことを声明で発表
  高知県の明徳義塾中学校が、扶桑社の歴史・公民教科書を採択
  第8回定期総会を開催。新副会長に工藤美代子理事・福田逸理事、新理事に勝岡寛次・福地惇・松永光修・吉永潤、顧問として芳賀徹の7役員が就任。次回採択戦へ三度目の挑戦が決定された。
  福井県教育委員会が扶桑社の歴史・公民教科書を含めた全出版社の歴史・公民教科書を県下の中学校社会科教員に指導資料として配布
01月 西尾名誉会長退任
02月 つくる会での活動が評価され、藤岡副会長が「第21回正論大賞」を受賞
  八木会長および執行部役員が解任、種子島理事が会長に就任
03月 全国ブロック会議を開催
  第4回評議会及び全国支部長会議(合同会議)を開催
  八木秀次理事が副会長に就任
04月 公正取引委員会が教科書などを含む特殊指定廃止の方針が発表されたの受けて、つくる会FAX通信で意見表明
  種子島会長および八木副会長の辞任を受け、高池勝彦理事が会長代行、福地惇、藤岡信勝両理事が副会長に就任
05月 全国支部長・評議員合同会議を開催
  教育基本法改正について、つくる会が声明を発表
06月 山梨県の日本航空学園ヘーグル中学校が歴史教科書を採択
  小林正会長、高池勝彦副会長が就任。新執行部発足を受け、文科省で記者会見を行なう。
07月 第9回定期総会を開催。新会長に小林正、新副会長に高池勝彦・福地惇・藤岡信勝、新理事に石井昌浩・上杉千年・小川義男・桜井裕子・杉原誠四郎・濱野晃吉、顧問として井尻千男・工藤美代子・田久保忠衛、監事の梅澤昇平等の役員が承認される。『国民へのアピール』を決議。