一、このたび、扶桑社の『改訂版 新しい歴史教科書』『新訂版
新しい公民教科書』が文部科学省の検定に合格した。両教科書は当会の提案を起点として企画されたもので、「子供たちが、日本人としての自信と責任を持ち、世界の平和と繁栄に献身できるようになる教科書」(当会趣意書より)に仕上がっており、支援していただいている多くの人々とともに喜びたい。
二、『改訂版 新しい歴史教科書』は、学習指導要領に示されている「我が国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」という「目標」、およびそれに基づく「内容」を最も忠実に反映した教科書である。「我が国の歴史」を私たちと血のつながった先祖の歴史としてとらえており、全体として学んだとき、祖先に対する愛情が自然にわいてくるように書かれている。今回は、教科書としての完成度も飛躍的に高められており、教室で使いやすい教科書になった。安心し自信を持って採択していただけるだけの充実した教科書になったと自負している。
三、『新訂版 新しい公民教科書』は、学習指導要領の求める章立てに則し、内容が一新された。さらに、公民として必要な基礎的教養を養うことや、民主主義の意義を知ること、自国を愛することなど学習指導要領に示されている目標を重視し、子供たちが日本人であることに誇りを持ち、将来、自分も国際社会で活躍できる存在になりたいという高い志を持ってもらえるように書かれている。『改訂版
新しい歴史教科書』と同様に最も学習指導要領に合致した公民教科書であり、安心し自信を持って採択していただけるだけの充実した内容になったと自負している。
四、今後、最も重要な課題は、教科書採択の適正化である。四年前のように外国からの内政干渉や脅迫、テロ行為が放置されることは断じて許されない。前回の教訓をもとに、外部からの不当な圧力に影響されることのない正常な採択が行われるよう、当会は率先して静ひつな採択環境の確保に協力することを表明するとともに、政府・文科省をはじめ全国の地方自治体関係者各位の尽力を呼びかけたい。
五、最後に、国定教科書制をとっていない我が国において、子供たちにとって最良の教科書を選定する採択権限を委ねられている各教育委員会は、教科書に対する調査研究の一層の充実を図るとともに、下部機関任せにすることなく、法律に定められた自らの責務として教科書に実際に目を通して採択していただきたい。また四年前には、教育委員と教科書発行会社との間に贈収賄事件が起こったことを教訓に、全国の教育委員各位は、あらゆる圧力や誘惑に毅然と対処し、子供たちにとって最良の教科書を採択する責務をまっとうされるよう、強く呼びかけるものである。 |