ドキュメント2001
平成13年採択結果
教科書採択の仕組み
学習指導要領 抜粋
近隣諸国と修正要求
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 来春から中学校で使われる扶桑社の「新しい歴史教科書」の執筆者グループは二日、韓国併合など七項目九カ所の記述の自主訂正を文部科学省に申請した。執筆者自らの検討に加え、市販本読者や韓国有識者の意見をふまえたもので、うち五カ所は韓国政府からの修正要求個所と重なっている。執筆者側は「これにより教科書の完成度がさらに高まる」としている。福田康夫官房長官は同日の記者会見で「大局的見地からの自主訂正を評価する。教育委員会に公正な採択を期待したい」と述べ、執筆者グループの判断を支持した...

産経新聞 平成13年7月3日
新しい歴史教科書 執筆者が自主訂正
産経新聞 平成13年7月3日
市販本への意見を尊重 西尾幹二氏
産経新聞 平成13年7月1日
扶桑社教科書 読者の意見を尊重
産経新聞 平成13年7月6日
扶桑社自主訂正 文科省事務次官評価「意義あること」

 新しい歴史教科書をつくる会(西尾幹二会長)が総務省に処分を求めることを決めた六日放送のテレビ朝日系「ニュースステーション」は、扶桑社の中学校歴史教科書の不採択を訴えるだけでなく、「教科書採択は法律通りに教育委員会が責任を持つべきだ」とする文部科学省や東京都教委の方針を批判した。番組内容の要旨は次の通り。

久米宏 キャスター
「賛否両論が激しく分かれている「つくる会」の教科書を使うかどうかについては、もめにもめているところがあります。市民運動が盛んな東京・杉並区もそのひとつです」・・・「教育委員が市民の意見を代表するかといったら、それも違うんじゃないですか」

清水建宇 コメンテーター(朝日新聞編集委員)
「子供に一番近い人、つまり保護者と先生ですよね、その人たちが教科書を研究して、その判断を教育委員会が尊重すると、こういう従来のやり方が一番いいと思うんですよ」「私は、保護者の方と先生の方に申し上げたいんですけども、問題になっているこの教科書(「新しい歴史教科書」を掲げる)。これの特徴はね、書かれなかった部分に問題があるということなんですよね。例えば、日本はアジアの国々に対して植民地支配をしたり侵略して、ものすごい数の人々を殺したり略奪を重ねたんですけどね、そういうことはほとんど書いていません。日本政府は戦後五十年のときに心からのおわびと痛切な反省というのをしたんだけれども、中国とか韓国の人から見ると何だ口先だけだったのか、うそだったのかと言って怒りますよね。それから悲しむでしょうね」「だから、私は中国とか韓国の人が悲しんでも怒っても構わないと、関係ないんだと、日本は正しかったんだと、中国や韓国の人たちと友好とか絆(きずな)とか、そんなものは求めないんだと考える保護者や先生は、これを選べばいいと思うんですね」「いや、それは困ると、子供たちをそんな大人にしたくないという保護者と先生たちは今立ち上がって声を上げたほうがいいです。この教科書は嫌だと」

久米宏 キャスター
「つくる会の教科書はさまざまな波紋を投げかけています」

《自治体と韓国や北朝鮮との交流が中止になったことを、ナレーションや映像で説明。韓国の教師の発言「日本は戦争に持っていきたいんです」。韓国の中学生の作文「叫びながら慰安婦として連れ出されていったおばあさんたちの魂と苦痛はどうなるのだろうか」−などを流す》


産経新聞 平成13年7月8日
テレ朝「ニュースステーション」不採択促す放送
産経新聞 平成13年7月8日
「ニュースステーション」放送要旨
産経新聞 平成13年7月10日
テレ朝処分申し入れ つくる会、総務省に
産経新聞 平成13年7月20日
「妨害意図ない」Nステ側釈明

つくる会の対応

 栃木県の公立小中学校で来春から使う教科書を決める八地区の採択協議会のうち、小山市、栃木市など二市八町で構成する下都賀地区教科書採択協議会は十二日までに、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーが執筆陣に加わった扶桑社の中学校歴史教科書を採択することを決めた。扶桑社の教科書が公立中で採択されるのが明らかになったのは全国で初めて。...

産経新聞 平成13年7月13日
扶桑社の教科書 栃木の2市8町で採択!

 新しい歴史教科書をつくる会のメンバーが執筆陣に加わった扶桑社の中学校歴史教科書の採択を決めたものの、組織的な抗議・妨害活動の後、各市町の教育委員会が採択結果を承認せず再審議となっていた栃木県の下都賀地区教科書採択協議会(小山市など二市八町で構成)の会合が二十五日、小山市内で開かれ、当初決定を覆して東京書籍を採択することを決めた。...

産経新聞 平成13年7月17日
栃木、抗議攻勢で再審議へ
産経新聞 平成13年7月26日
異例の再審議で不採択 栃木・下都賀地区

 「この騒ぎが採択審議に影響を与えないはずがない」。たまたま東京都杉並区役所を訪れた一般区民は、組織的な圧力にたじろいだ。全国で相次ぐ、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーが執筆陣に加わった扶桑社の中学校歴史・公民教科書を狙った抗議・妨害活動。東京でも二十四日、不採択を叫ぶ声が教育委員会を取り囲んだ。この日、つくる会が扶桑社有望とみていた千代田区と国立市で、他社の教科書が選ばれた。...

産経新聞 平成13年7月25日
杉並、国立で“人間の鎖”公平性に懸念の声も
産経新聞 平成13年7月26日
自宅にまで圧力電話 不快感隠さぬ教育長
産経新聞 平成13年7月26日
杉並区教委 教科書採択審議の詳報

教科書採択妨害の実相/つくる会品川区部
異常を極めた採択現場

自公保  「公正な採択」強調
社民共産 扶桑社1社を攻撃
民主   統一意見は出せず
 

 中国、韓国からの度重なる修正要求など、平成十四年度版中学歴史教科書の検定・採択は近隣国との間で政治問題化しているが、今回の参院選では、自民、公明、保守の与党三党や自由党は公正中立な採択実施を主張。反対に、社民党や共産党は検定に合格した八社のうち扶桑社一社に限って不採択を呼びかけ、民主党は党内で意見が分裂している。各党の考え方は比較的明確に分かれており、二十六日のテレビ番組でも激論が交わされた。

土井たか子社民党党首 「歴史教科書に関する考えを聞きたい」
小泉純一郎首相 「日本は国が関与できない。もっと関与しろということか」

 もともと、現行検定制度の公正な運営を強く打ち出しているのが自民党。五月末には、麻生太郎政調会長名で各都道府県連の政調会長にあてた通達で、政治団体や教職員組合などからの圧力を排した採択の実施を要請している。
 公明、保守両党は「検定に合格した以上、外国にとやかく言われる筋合いはない」(保守党政調関係者)という立場だ。
 一方、従来は検定制度廃止を唱え、自由な教科書づくりを訴えてきたはずの社民党は、党として扶桑社本の不採択運動に取り組むことを公言。土井党首が「言論の自由、出版の自由はあるが、教科書となるとわけが違う」と、教科書においては憲法に保障された権利も制限を受けるとの特異な見解を展開している。
 野党第一党の民主党は扶桑社本について「アジアで日本が孤立することになっても何ら責任を感じようとしない、大変ひきょうなやり方だ」(菅直人幹事長)「採択され、どんどん使われていくことは望ましいことではない」(鳩山由紀夫代表)などと首脳の間には批判的な意見が目立つ。
 しかし、党内には教科書問題をめぐり、「われわれと考え方は全く同じ」(中川昭一自民党広報本部長)という中堅・若手も多く、「今までの教科書は自虐的だった。執行部は歴史事実を分かっていない」(若手)という反発もあり、統一した姿勢は打ち出せないでいる。

【歴史教科書問題に関する各党幹部発言】

自民党 (修正の)再考を求める韓国側の姿勢は遺憾に感じる(山崎拓幹事長)
公明党 教科書問題は国内問題だ。粛々と対応すべきだ(冬柴鉄三幹事長)
保守党 中韓からの指摘に対しては、粘り強く日本の検定制度への理解を求めていくしかない(政調事務局)
民主党 「新しい歴史教科書をつくる会」なる団体は国粋的な思想政治集団である(菅直人幹事長)
共産党 (扶桑社本は)開戦前の日米交渉を決裂させた責任は米国にあったと言わんばかり(不破哲三議長)
社民党 戦争には妥当な理由があったとか、被害に遭った国が黙っておられるはずはない(土井たか子党首)
自由党 (韓国の再修正要求は)歴史の事実について首相や政府にはっきりした考え方がないところ

教科書検定制度と採択の現状 民間が執筆・編集した図書の内容を文部科学省が審査し、合格したものを教科書と認めるのが検定制度。申請された図書(申請本)を同省の教科書調査官が調査し、文部科学相が教科用図書検定調査審議会に諮問する。
 検定審は同省が定める検定基準に基づき、調査官らの調査結果も踏まえて審議。修正が必要な場合は出版社側に検定意見を通知し、修正後の図書を再審査の上、合否を答申する。合格した教科書は、公立学校では所管の教育委員会、国・私立学
校については校長の権限で採択される。市町村立小中学校の教科書採択にあたっては、平均して三市郡程度で構成する採択地区ごとに同一の教科書を採択する。
 今回は八月十五日までに各地区で採択が実施されるが、扶桑社本の不採択を目指す左翼過激派や政治団体などによる組織的な抗議・妨害行動が目立っている。栃木県の下都賀地区教科書採択協議会(小山市など二市八町)はいったんは扶桑社本の採択を決めたものの、こうした圧力の結果、再審議となり、東京書籍本の採択を決めた。一方、扶桑社本に対しては韓国、中国が歴史認識などをめぐって反発、修正を要求したが、日本政府は事実誤認以外は修正要求を拒否した。

産経新聞 平成13年7月27日
2001参院選 教科書問題、党主張くっきり