地球日本史 1
1 日本とヨーロッパの同時勃興
西尾幹二[責任編集]
扶桑社文庫 \680
出版:産経新聞ニュースサービス
地球日本史 2
2 鎖国は本当にあったのか
西尾幹二[責任編集]
扶桑社文庫 \680
出版:産経新聞ニュースサービス
地球日本史 3
3 江戸時代が可能にした明治維新
西尾幹二[責任編集]
扶桑社文庫 \680
出版:産経新聞ニュースサービス
『新・地球日本史1』
1 明治中期から第二次世界大戦まで
西尾幹二[責任編集]
発行 産経新聞ニュースサービス
発売 扶桑社
\1,890
1.
日本人の自尊心の試練の物語
西尾幹二
2.
明治憲法とグリム童話
八木秀次
3.
「教育勅語」とは何か
加地伸行
4.
フェノロサと岡倉天心
田中英道
5.
西洋人の見た文明開化の日本
鳥海靖
6.
大津事件−政治からの司法の独立
高池勝彦
7.
日本の大陸政策は正攻法だった
福地惇
8.
日露戦争−西洋中心史観への挑戦
平間洋一
9.
明治大帝の世界史的位置
三浦朱門
10.
日清日露の戦後に日本が直面したもの
入江隆則
11.
ボーア戦争と日英同盟
田久保忠衛
12.
韓国併合
勝岡寛次
13.
韓国人の反日民族史観のウソ
呉善花
14.
昭和天皇の近代的帝王学
所功
15.
中華秩序の破壊とその帰結
北村稔
16.
米国に始まる戦争観の変質
大澤正道
17.
大正外交の萎縮と迷走
中西輝政
18.
歴史破壊者の走り
萩野貞樹
19.
日本に共産主義はどう忍び込んだか
藤岡信勝
20.
徳富蘇峰の英米路線への愛憎
杉原志啓
まえがき
「地球日本史」という本書の題名は、地球的規模で日本の歴史を見直すというほどの意味であります。地球的規模といっても、大袈裟なポーズを示しているのでも、国際化という甘い感傷語の示す方向を目指しているのでもありません。思い切って視野を広げ、今までの歴史家が気がつかない世界の未知の現実の中に日本を置いて、あらためて各問題を見直し、既成の枠にとらわれない日本史の新しい見方を示すというほどの意味であります。また、今日的必要から、今の目の前の時代の問題に引き据えて、各テーマを現代的に再検討するという狙いをも担っています。
本書はいわゆる通史ではありません。明治中期から第二次世界大戦までに時代を限定していますが、さまざまな立場の人、いろいろな分野の専門家が視点を変え、主題を異としてフリーに書いていますので、歴史の一貫性を目的とするより、歴史の中から自由なテーマが恣意的に拾い出されたような展開になっています。歴史叙述としては不完全ですが、一つの歴史観で整理してしまう、いわゆる通史のもたない珍しい発見に満ち溢れた一書になっていると私は思います。
以上の趣旨から、日本人の歴史認識にとって最も重要な二十世紀前半史に、さまざまな角度から鋭い、衝撃力のある光が照射されている書物であると受けとめていただけたら、編者としてこれにまさる喜びはありません。
本書は産経新聞の同名の連載をまとめたものです。かつて産経新聞では平成九年十一月三日から翌十年十二月二十五日まで長期連載を行い、十六世紀から明治初年までの歴史を同様の視点で取り扱ったことがあります。連載後、今回と同様に扶桑社より三冊の単行本『地球日本史』(各副題は第一巻「日本とヨーロッパの同時勃興」、第二巻「鎖国は本当にあったのか」、第三巻「江戸時代が可能にした明治維新」)として出版され、さらに扶桑社文庫となり、今なおよく読まれております。その内容の一覧は本書の巻末に掲げられております。
本書はいうまでもなく上の三冊の続編にあたります。同じく産経新聞平成十六年七月五日から同十七年四月九日までの連載をまとめたもので、それゆえ『新・地球日本史』と名づけられました。本書第一巻が刊行された時点で、連載はなお継続中であり、第二巻は平成十七年六月に世に出る予定です。『新・地球日本史』のほうは二巻で完結し、「明治中期から第二次世界大戦まで」の副題が示す通り、大戦前史といってよい現代日本史の最重要の時期を扱っています。 第二巻の内容予定は、同様に巻末に掲げられております。
『新・地球日本史』の企画と構想を私が産経新聞社住田良能専務(現社長)から申し渡されたのは、平成十五年二月だったと思います。編集と監修を全面的に任せていただけましたことに厚く御礼申し上げます。いうまでもなく平成十七年は、歴史認識の問題がことあらためて問われる日露戦争勝利百年、大東亜戦争敗北六十年の節目にあたります。このような時機に、両大戦を挟む日本史の劇的な一時代について、新しい、大胆な視点から切りこんで下さる数多くのご執筆者の協力をいただけたこと、そしてそれをご支援下さった産経新聞社の住田社長並びに関係の部局担当編集者に深く感謝申し上げます。
出版は先立つ三冊に続けて扶桑社が担当しました。同社書籍編集部長の真部栄一氏、同編集部の加藤康男氏には大変にお手数をいただきました。ありがとうございます。
尚、巻頭の拙論「日本人の自尊心の試練の物語」は第一巻だけではなしに、第一、二巻を通じての「序論」の意味をもたせてこのような内容になりましたことをご理解たまわりたく存じます。
平成十七年一月十日
西尾 幹二