『史』七月号、先ず先生(注・鈴木満男氏)の論文「『創氏改名』騒ぎの正体はコレア社会の身分差別だ」を拝読させていただきました。それで大変大事なことが分ったのです。
それは、「改姓名」問題で戦後台湾でもいろいろ取り上げられていましたが、今一つ解せなかったのは、なぜあれほど反日的だった朝鮮人が、たくさん(台湾人よりも圧倒的に多く)すんなりと改姓名したのか、この謎が鈴木先生の論述でよく了解できました。
その反面、「台湾総督府が実施した改姓名に対して、台湾人はー当然のように一すこぶる冷静、むしろ冷淡だった。官職に就いた台湾人が、お義理のように少数だけ改姓名しただけだった」のくだり、全く同感です。
私もこれについて少し見聞きしていて、「強制的」ではなく、ごく少数の者が、全くお義理に或いは自ら進んで(何かメリットがあって)改姓名したと信じています。それを、当時のエリートたちの中で、戦後、国民党に媚びるため、日本官憲の威圧に屈して改姓名したのだと、口にし、文字にさえしている者も少なくありません。彼らはよく、国民党には日本人にいじめられたと言い、日本人には国民党に迫害を受けたと真っ赤な嘘をついています。
私はこんな連中を軽蔑し、唾棄します。彼らは真実を語らないのです。これこそ正に「台湾人の悲哀」というものでしょう。
これに似た状況を、私は靖国神社の参拝問題で一部の自称進歩的平和論者?なる日本人が、ほとんど自虐的に自国の総理を譴責する有様をテレビで見るたびに、いったい私たちが尊敬していた日本人はどこへ行ったのかと頭を傾げざるをえません。
今年の初めだったと思います。小泉総理が靖国神社へ参拝した折、ずいぶんと低姿勢であったにもかかわらず、例によって例の如く韓国と中国がブウブウ言うのは、日本から借款をまたぞろ要求することができるから定期的にヒステリー発作を起こすのは分りきったことだとしても、野党の菅直人がすぐ北京へ行って江沢民に会い「そうだ、そうだ。靖国神杜は悪い、悪い」と、言って、しおらしい顔をしているのがNHKニュースに出た場面を見て、私は思わずテレビに向かって罵倒してやったものでした。五十年以上も謝り続けているのですから、もうこの辺で止めてはどうかと思います。(後略)
▼編集部より▼
これは、七月号で創氏改名の実態について衝撃的な論考をご執筆いただいた、鈴木満男先生宛の日本語による手紙からの抜粋です。錦さんは、鈴木先生が今夏、台湾へ研究に赴かれた折に知り合った日本語世代の方だそうで、日本語の詩集も出版されています。
台湾が「世界一の親日国」といわれる所以は、前総統の李登輝氏に象徴される日本語世代がいまだに健在で、五十年に及ぶ日本の統治時代を高く評価する冷静さがあるからですが、さらに、日本も台湾も「恥の文化」と「寛容の精神」が特徴だと指摘されています。その点で、教科書問題や、今回の西安市・西北大学寸劇事件に現れたように、中国人は実に不寛容であり恥を知らない民族だと指摘する専門家も少なくないようです。