|
|
|
|
|
|
新・国民の油断
西尾幹二・八木秀次 著 PHP研究所/1575円(税込) |
| 衝撃的な本である。グラビアページの写真を見ただけで、一般の人は唖然としてしま
うだろう。ジェンダーフリー思想は極めて危険である。そのことが西尾幹二氏と八木 秀次氏の対談によって次々と暴かれていく。対談なので難しいところはなく、ページ
をめくるたびに読者はジェンダーフリーの恐怖におののくことになる。国民が油断し ているうちに危険思想が国家や家族、学校をむしばんでいく。今こそ、国民はその危
険思想に抵抗しなければならない。ベストセラーになることを期待して止まない。 否、ベストセラーにならなければ日本は危ない。
(平成17年1月号『史』掲載) |
|
|
日露戦争 その百年目の真実
産経新聞取材班
著
産経新聞ニュースサービス /1890円(税込) |
| 産経新聞が、平成十六年二月から十月にかけて断続連載した「日露開戦から百年」
(第一部〜第五部)とその番外編を併せた集大成である。世界中の関連地域を入念に 取材して、そのそれぞれの意味を明確にしているのは、新聞社の組織、資金、人材が
あって初めて可能だったのであり、この戦争が二〇世紀の世界に及ぼした影響の大き さを正しくとらえた、まことに時宜を得た企画といえよう。本年は、旅順開城、奉天
会戦勝利、日本海海戦勝利、ポーツマス条約締結と、百年前のドラマが展開して行 く。本書を手に往事を偲び、今日を生きたいものだ。
(平成17年1月号『史』掲載) |
|
|
|
歴史から消された 日本人の美徳
黄 文雄 著
青春出版社
/1575円(税込) |
| 昨今、「武士道」という言葉をあちこちで聞く。だが、言葉だけが一人歩きしている
観を拭えない。著者は戦後の日本を「衣食足りて礼節を失ってしまった」と斬る。仏 教、儒教の導入に共通性を指摘されながらも社会のあり方が全く異なる中国との対比
を交え、現代日本人が失いつつある「美徳」を指摘する。日本人が脈々と育んできた 「誠」をはじめとした「日本精神」はもはや映画やドラマだけの世界になってしまっ
たのか。道徳国日本の復活を願い、日本人としての誇りと気骨の源を鮮明に掘り起こ した、台湾出身の著者ならではの日本人論だ。
(平成17年1月号『史』掲載) |
|
|
「憲法神話」の呪縛を超えて
伊藤哲夫 著
日本政策研究センター
/1000円(税込)
※入手先 日本政策研究センター TEL 03-5211-5231 FAX 03-5211-5225
|
| 憲法は論じ方が大事であり、それを貫く思想がないといけないというのが著者の持論
である。現在、憲法改正が現実味を帯びてきているが、著者はこれまでの表面的な憲 法論議に根本的な疑問を投げかけている。安易な改憲論に対しては、それこそ「改
悪」であると容赦なく批判する。丁寧に過去の文献にあたり、「歴史を重視する」必 要性を説く。その過程で「人権」などこれまで疑いなく信じられてきた戦後の「憲法
神話」の呪縛を解きほぐしている。歴史を重視するが故に、憲法問題だけでなく、こ れからの日本の国体を考える上でも意義深い一書である。
(平成17年1月号『史』掲載) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
日本人は何に躓いていたのか
西尾幹二 著
青春出版社 / 1,680円(税込) |
| 外交・防衛・歴史・教育・社会・政治・経済の七つの分野にわたって、歪んだ日本の現状を立体的に解き明かしている。それはまるで推理小説の最終章のごとく痛快明朗だ。そこから導き出された提言は「日本人が忘れていた自信」を回復するための指針。こたつを囲んで優しく諄々と聞かされているようで、この日本の現状をどう捉えたらよいのかがだんだんクリアーになってくる。筆力ある著者ならではの説得力に富む快著。この祖国日本が二度と躓かないためにも、政治家や官僚に読んでもらいたいという著書の意向だが、国民必読の書である。(平成16年11月号『史』掲載) |
|
|
帝国としての中国
中西輝政 著
東洋経済新報社 /1,680円(税込) |
| 日本人にとって、中国を理解することは不可能に近いことがようやく認識されてきたようだ。本書は、日本と中国の決定的な差異は、歴史上の立場ではなく、根本的な文明の相違に発するとする文明史的立場から、中国帝国の核を成す覇権主義を解き明かしていく。中華民族にとって精神的な向心力となり、中華帝国膨張の免罪符ともなった覇権主義とは一体いかなるものか。中国の覇権の論理と現実を、文明史の泰斗である著者が克明に解き明かしたこの一冊は、中国の本質を知っていると自惚れる日本人には衝撃が大きすぎるかもしれない。(平成16年11月号『史』掲載) |
|
|
|
句集 散る櫻
湯澤碧水 著
近代出版社 /1,995円(税込) |
| 今そこにある四季の移ろい、日々当たり前のように過ぎてゆく日常を、十七文字に表す。たった十七文字。しかし、これが難しい。著者の湯澤氏は靖国神社宮司を長年務められた。日々相当の激務であったと思われるが、氏は花々を、日常を、そして英霊に対する思いを俳句として、丁寧にそして鮮やかに表現されている。あとがきに「山紫水明の故郷が忘れ難い」との言葉がある。この言葉に、著者の人柄を通して、現代人が忘れかけている、日本人の心の奥にあるいのちのふるさと、おさな心、真心が本書にあることをひしひしと感じるのである。(平成16年11月号『史』掲載) |
|
|
小澤征爾 日本人と西洋音楽
遠藤浩一 著
PHP新書 / 777円(税込) |
| 「世界の小澤」を通して、異文化に対する日本人について論じた秀逸な日本文化論。日本文化は他者の文化を柔軟に受容するが、反面、他者になりきれるかのような「文化の普遍性」幻想に陥りやすい。しかし小澤は、「西洋人なんかなれっこない」との自覚の下、譜面と真摯に向き合い続ける中で新しい解釈を生み出し、西洋の伝統を持たないことを寧ろ強みとしてきた。このアプローチこそ日本らしいのだ、と筆者は言う。筆者自身のインタビューや練習風景描写から、小澤の「ハングリー精神」や人間的魅力が伝わってくるのも本書の魅力である。
(平成16年11月号『史』掲載) |
|
|
|
|
|
|
|
 |
 |
|