中国は日本を併合する

平松茂雄 著
講談社インターナショナル / 1,680円(税込)
 東シナ海ガス田問題で、日本人もようやく中国の海洋進出に脅威を抱き始めたが、実はこれは建国以来六十年間、中華帝国再興のため着々と進めてきた国家戦略の一環だという。その最終目標は実に「日本併合」であると。その恐るべき動きを早くから指摘し、独り警鐘を鳴らしてきた著者が、今頃脅威に気づいても手遅れに近いとし、早急に国家意識を取り戻し、国防に乗り出せと訴える。中国は全て著者の分析と予測通り、確実に戦略を実現しつつある。ただ無防備な日本の政府や政治家がそれに気付かなかっただけなのだ。まさに覚醒の書である。(平成18年3月号『史』掲載)

マンガ 嫌韓流2

山野車輪  著
晋遊社 / 1,000円(税込)
 山野氏は断言する、「『嫌韓流』を超えたところにしか真の日韓友好はあり得ない」と。韓国が反日教育を続けるなら、日本人が彼らの誤解と偏見を正さなければならない。歴史認識の共有など論外である。日本人が本当の歴史に目覚め始めると、韓国から呉善花氏、金完燮氏のような親日派が出てきた。つくる会の教科書は学習指導要領に最も忠実に作られているそうだが、反対派は「戦争賛美」「歴史歪曲」とレッテル貼りするだけで具体的に問題点を指摘していない。彼ら反日左翼勢力の動きに呼応して内政干渉が起きていることを忘れてはならない。(平成18年3月号『史』掲載)

日本・中国・韓国の歴史と問題点80

竹内睦泰 著
ブックマン社 / 1,100円(税込)

 我が国の中国・朝鮮に対する弱腰外交。その原因は、国家意識と適切な歴史知識の欠如だろう。その問題解決に有効な本が出た。熱血日本史講師が日中韓をとりまく様々な問題とその歴史を見開き八〇のテーマで解説した。扱ったテーマは、靖国問題、反日教育、尖閣諸島、竹島、北朝鮮拉致、東京裁判、満州事変、南京大虐殺等。筆者は「自国に誇りを持てる日本史を伝えたい」と大手予備校講師となり、その後独立。現在は予備校代表、また古神道の神主でもある異色の人物だ。本書の読後には日本人としての自信が漲っていること間違いない。(平成18年3月号『史』掲載)

憲法無効論とは何か

小山常実 著
展転社 / 1,050円(税込)
 著者は教科書研究に多くの実績を挙げており、偏向教育の根源を突き詰めていった成果が本書である。なぜ日本国憲法は無効なのか、なぜ改憲ではだめなのか、これまであやふやであった認識が明確になる。永久的に正統性を喪失し、日本国憲法特有の保護国思想が残るなど、現憲法改正方式の害毒について立証し、改憲が逆に独立国としての日本を滅亡させるという警告は説得力に富み、教科書問題・拉致・皇室典範改悪など、無効論方式による新憲法制定でなければ解決できないことを教示する。今こそ有効な打開策として無効論と向き合いたい。(平成18年3月号『史』掲載)

愛国心の教科書 誇り高く生きるための五十の話

渡邊 毅 著
PHP研究所 / 1,575円(税込)
 現在の歴史教育と歴史観を料理に譬えるなら「戦後民主主義という化学調味料に、中華味とキムチを加え、食べると食中毒を起こすシロモノ」と言える。しかし、一流の料理人が心を込めて料理すると、歴史という素材の中で、名を残した人だけでなく、市井の人々まで輝き出し、温かく語りかけてくるのが実感できる。「日本の歴史を創り上げてきた人々と比較して、恥ずかしくない仕事、恥ずかしくない生き方をしなくては」と自問自答しながら読んでいる自分に気づかされる、日本人としての誇り高い生き方など歴史知識以上のものが学べる一冊だ。(平成18年1月号『史』掲載)

国家の品格

藤原正彦  著
新潮新書 / 714円(税込)
 近年、耐震強度の偽造事件や、不良品の隠蔽、産地表示の偽造など、「嘘」や「偽り」に基づく犯罪が急増し、羞恥心や責任感といふ日本人の美徳が薄れつつある。著者は、現在の日本が「国家の品格」を失つてゐるのは、「近代的合理精神」の限界にあるからと指摘し、「論理」だけでは世界が破綻し、「情緒」と「形」が重要であり、混迷した現代を救ふには「武士道精神」の復活が必要と訴へる。氏が数学者であるだけに逆に説得力があらう。本書を通じ「ならぬことはならぬ」(会津藩・什の掟)といふ理を超えた価値観が見直されることを期待したい。(平成18年1月号『史』掲載)

中国がひた隠す 毛沢東の真実

北海閑人 著 廖建龍 訳
草思社 / 1,890円(税込)

 昭和初年の紅軍粛清から文革に至るまで、少なくとも四千万人もの同胞を殺した毛沢東=中国共産党の歩みの真相を、同党幹部が実証してみせるこの史書は、中国を理解しきれない日本人に、それがいかに凄惨な国であるかをとことん教へる。支那事変中、抗日をサボつてゐたことで知られる毛だが、彼が「日本・国府・中共」の「三国志」をいかに演じてゐたかも詳述され、かの事変の本質が浮彫になつてゐるところも興味深い。「歴史を鑑にすべき」は日本より、正にさう言つて騒ぐ中国自身であるが、それは書中における著者自身の訴へでもある。(平成18年1月号『史』掲載)

南京「事件」研究の最前線  平成17・18年合併版

東中野修道 編
展転社 / 2,000円(税込)
 三年前、テレビ朝日などが匿名の証言集『南京戦元兵士一〇二人の証言』を大々的に取りあげたことがあった。本書はその徹底検証の書である。三人の筆者は「証言」を一つひとつ検証していく。戦歴との矛盾、一千カ所を超える誤認・誤記。百二人が元兵士なのかも怪しくなる。元兵士の一人は再取材されて初めて自分の話が公表されていることを知り、語った内容も捩じ曲げられていると驚く。日本軍兵士の悪行が作文され、編者の思い込みで書かれているのである。「これ以上、誤った証言を独り歩きさせてはならない」…これが本書の結論である。(平成18年1月号『史』掲載)