李登輝訪日・日本国へのメッセージ 2007旅と講演の全記録

■日本李登輝友の会編
■まどか出版
■1,890円(税込)

 本書は2007年5月30日からll日間にわたって「平成版奥の細道」を探訪した李登輝・前台湾総統の旅行と講演の記録である。カラー写真を多用し、各地にて歓迎されている様子が視覚を通じて伝わって来るが、単なる旅行記にとどまらない。「台湾民主化の父」李氏の「日本人よ、頑張りなさい」という日本人に対する激励のメッセージを随所に感じ取ることができる。3回の講演録全文と記者会見の全記録も収録されていて、政治家の品格はかくあるべしと魅了される。特に「2007年とその後の世界情勢」は必見である。
(平成20年1月号『史』掲載)

 

【再検証】南京で本当は何が起こったのか

■阿羅健一
■徳間書店
■1,680円(税込)

 とても読みやすい。東中野修道氏の『再現 南京戦』は南京攻略戦の各部隊や将兵の動きが中心だが、本書は広範に張作森爆死事件から東京裁判に至るまでの各事件にかかわった人々の動きを詳述。特に宣伝戦の切り口から、日本に対する悪意と中傷の言いがかりやでっちあげが、中国の機関とそれと結託した外国人らによって如何になされたかを暴き出している。著者白身による関係者へのインタビューで得た情報も盛り込まれ、著者の現在に至るまでの仕事の集大成であろう。原典の追跡検索はややしづらい。
(平成20年1月号『史』掲載)

 

歴史の書き換えが始まった! コミンテルンと昭和史の真相


■小堀桂一郎・中西輝政
■明成社
■735円(税込)

 本書は、昭和史を考える上での"インテリジェンス(情報)"の重要性を教えてくれる。コミンテルンによるインテリジェンスエ作は所謂"田中上奏文"や"南京大虐殺"などの歴史の握造となって、戦後60年余の間、日本人を悩まし続けてきた。しかし、"ヴェノナ文書"や最近公開された"ミトローヒン文書"などにより、戦前戦中のソ連による秘密工作の実態が次々に明らかにされ、今まさに「歴史の書き換え」が始まろうとしている。本書は、我々に昭和史の再検証を強く促している。
(平成20年1月号『史』掲載)

 

「南京大虐殺」という陰謀 中国プロパガンダの正体

■宝島社 別冊宝島
■ 1,260円(税込)
 知りたかった歴史の真実。それは、果たして日中いずれが「侵略者」で、いつ、誰が、何のために戦争を始めたのか。私達の世代は、中国に攻め入った日本こそ「侵略者」だと教えられてきた。それらを覆す「支那事変」の真相。謀略論の類ではなく、国際社会に堂々と通じる歴史の視点を本書は提示する。「南京戦」とは戦争の結果であり、その戦争を始めた者の正体を突き止めること、それが中国のプロパカンダを打ち砕く力となる。南京研究の第一人者、東中野氏のロングインタビューも見逃せない!
(平成20年1月号『史』掲載)